フェライト組織量の測定 FERITSCOPE DMP30 概要

フィッシャー・インストルメンツ フェライトスコープ DMP30は、オーステナイト鋼および

二相ステンレス鋼のフェライト組織量やマルテンサイトの組織量の

測定に最適です。プローブを当てるだけで上記測定を

簡単に行う事が出来ます。

用途(例)

ステンレスパイプ、ステンレスコンテナやボイラーなど、

オーステナイト鋼や二相ステンレス鋼でできた製品の溶接部、

デルタ・フェライトや変態マルテンサイトなど。

ステンレスの厚さ3mmから、基材側の物性に関わらず

フェライトの組織量を測定できます。

特徴

・オーステナイト鋼や二相ステンレス鋼のフェライトや変態マルテンサイトの測定に最適

・測定方式:磁気誘導方式

・測定値保存:最大250,000件の測定値と最大2,500件のバッチ保存

・測定範囲:0.1-80%Fe または0.1-110FN

・保護等級IP64の堅牢なアルミ製筐体

・24時間連続測定可能なリチウムイオンバッテリー(取り外し可能)

・USB-CとBluetoothによる簡単なデータ転送

・光、音、振動によるフィードバック通知

・デジタルプローブとオプションのFプローブアダプターを使用することで、従来のフェライトスコープFMP30用のプローブを使用可能

測定原理

FERITSCOPE DMP30は磁気誘導方による測定を行います。

コイルより発生した磁界がサンプルの磁性成分と相互作用を起こします。

この磁界の変化はフェライトの組織量に比例する大きさで、

2次コイルに対する電圧の変化として現れます。

これにより、非磁性構造体の中にある、すべての磁性成分が測定されます。

例えば、デルタフェライトや他のフェライト成分に加え、変態マルテンサイトなども測定できます。

フェライトの組織量測定にとって磁気誘導法が特に有利な点は、

フェライト量の過剰や冷却工程の不良によって生成される

シグマ相(Fe-Crの析出物)が正しく非フェライトの構造成分として

認識できることです。

これに対して、金属組成学的な断面観察では磁性構造体からシグマ相を

区別することが難しいので、フェライトの組織量の評価を

間違えてしまう場合があります。

仕様概要

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